ネオリベ(新自由主義)と信頼
2026年9月17日
9月15日に投稿した、オードリー若林正恭さんと國分巧一朗先生の共著「帳の向こう」についてなんですが、ネオリベ(ネオリベラリズム)という言葉がこの本には頻繁に出てきます。この言葉を投稿で使うかどうか、かなり長い間迷いました。インスタを読んでくれている人たちが、「ネオリベ」という言葉を知っているかどうか判断がつかなかったんです。
一応書いておくと、ネオリベとは「政府の市場への介入を減らし、自由な競争と市場原理を最優先する経済・政治思想(新自由主義)」のことで、つまりは我々が生きている今の世の中の基本原理です。そして、若林さんご自身が抱えている生きづらさや社会への問題意識の根源には、この「ネオリベ的な社会のムード」がずっとあるわけです。
そのムードの正体を突き止め、そこから距離をどう取っていくかを國分巧一朗先生の哲学的知見から学び、共に考えるというのが本書を貫く大きな軸です。それを紹介する投稿について、私は二つの方針の間で揺れました。読んでくれる皆さんが「ネオリベ」という言葉を知っている前提で進めるA案と、知らない前提で進めるB案です。
結果的にB案を採用しました。ネオリベを「競争社会」という言葉に言い換え、さらにその象徴として「塾」を置くことにしました。内容の詳細については読んで貰った通りです。しかしやはり後悔があります。途中まで書いたA案でいくべきだったんじゃないか。そちらの方が、本書の内容をさらに深掘りできた気がするんです。
なぜ、ネオリベくらいみんな知ってるよ、もしわからなかったら調べてくれるよ、と思えなかったのか。読んでくれる人たちへの信頼が足りないんじゃないか。あと、女性は政治・経済に興味がないと思いこんでいるんじゃないのか。それらがぐるぐると頭をめぐっています。
今もって、どうするのが正解だったのかがわかりません。とりあえず、途中までになっているA案を完成させてみようかなとは思っています。

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